大阪府の英語教育の将来
教育委員会のオフィスか職員室をごらん下さい。2年間でもし、半分の職員が辞めたとすると教育システムはうまくいくでしょうか。大阪府下の公立高校で働く有能なネイティブの英語教員(NET)のほとんどが辞めてしまいます。3年間で平均60%もです。なぜでしょうか。
それには、多くの理由があります。しかし根本的原因は2つに絞られるでしょう。職の安定性と給与です。大阪府のNET要綱(契約)では、NETを非常勤職員としてしか扱っていません。要綱では契約年数は1年です。これでは、家族を持つ既婚のNETは不安でしょう。もし毎年3月新たな職を探さなければならないとしたら、どれほど不安でしょうか。
大阪府は日本で、最大のNETを擁しています。大阪府は、アジアのどの国より非常勤のネイティブ教員をその制度の中に抱えているのです。しかしながら、日本の学生の英語のレベルは極めて低いのです。何ができるでしょうか。答えは驚くほど簡単です。有能な先生には、より多くの責任と給料を与えることです。
大阪府は、日本の英語教育の指導者となる可能性をもっているのです。そこで大阪府でNETとして、8年働いた私の経験をもとに以下の提案を行ないたいと思います。
1、昇級制度の導入。何年も働いた経験のある教員に、雇用当初と同じ給料を払っていては、彼らはこの仕事を続けて行くやる気を失ってしまいます。
もし現在の制度で、有能な教員を確保するに充分な予算がないなら、数を減らしても確実に優れた教員を雇うことです。
2、複数年契約。現在の単年度契約は、NETに安定でなく不安をもたらすだけです。
3、まず3人の給与条件の良い常勤のネイティブの英語教員を雇うことから始めましょう。大阪府の英語教育を改善するためのより良い方法を生み出すため、この3人には、共同で働いてもらい、そしてそのための責任を彼らに与えましょう。そして、彼らとは2年の雇用契約を結びます。
4、もし、この考えが採用され、英語教育の成果で確かな改善がみられたら、より多くの教員を取り込んでこの制度を拡張します。2年たって、もしうまくいかなかったら従来の制度にもどします。
これらの4つの手段が実現したら、結果は驚くべきものになるでしょう。
スティーブ・トンプソン
OFSET 大阪府特別教員組合 書記長